ニセコイ
準備を終わって下に降りると大雅と俊が二人で話をしていた


「な?そういうわけだったんだよ、瑞穂弟」


「あー、そりゃ誤解してすいませんお見合いとか今時あるんすね」


あー。説明の手間が省けたのは助かった


「いっきまーす」


「ちょっ!瑞穂っ!」

大雅をスルーして玄関をでると後ろからバタバタと音が聞こえてきた


グイッと後ろから……
じゃなくて今回は前に回り込んできた


「冷たいな」


「冷たくないときがいつ?」


「え。……?」


横に並んで歩いて口をとがらせていた。
拗ねてるのか考えてんのかよくわかんない顔


「でもっ!俺、瑞穂のかっこ良さに惚れ直したんだ」


「元々、すきじゃなかったくせに惚れ直したって」


ちょっと不快。
いや、別にいやな訳じゃないけどさ


注目を浴びながら校庭をあるく
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