“愛してる”のコトバ
「な…なんでもねぇよ」







『誤魔化さないで説明してよ!
怜のお姉ちゃん一筋?
笑っちゃうね。じゃあアタシは何?
ただの遊び?ただアタシを弄んでただけだったの?!』







「ちげぇよ…」







『じゃあ何なのよ!
祐樹が答えてくれるまでアタシは祐樹と口きかないからね。
それでも答えてくれないなら別れるから。じゃ。』








涙が溢れた。
分かっていたはずなのに…
祐樹の空を見るあの顔を見て分かっていたはずなのに…







「柚依!!」






『ゆ…うき?』






「柚依…誤解なんだ…
怜は前に言った綾音の妹なんだ。
柚依と付き合い始めたとき、確かに俺の中はまだ綾音でいっぱいだった。
でも、今は…今は違うんだ…」





『違う…の?』





「今は…今の俺の中は柚依でいっぱいなんだ。
柚依がいなきゃダメなんだよ…
だから…別れるなんて言わないでくれよ…」


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