“愛してる”のコトバ
数日後、俺は親父から見たこともないマンションに連れて行かれ“ここに住め”と金と身の回りの物だけ貰ってそこに置いて行かれた。






毎月50万の仕送り。
ハッキリ言って1人でこんなに金を使うなんてありえないんだから、自分の親が馬鹿みたいに思えた。
それに、勘当するとか言っておいて仕送りするなんて矛盾している。






それから月日も流れ、そんな事もどうでも良くなってきた頃。
俺は転校するように言われた。
あのクソババァがどうしても俺を遠くに置きたかったらしい。



















そんな事をした奴が今、俺の目の前に居ることはどう考えても不自然である。
まして、かなり上機嫌そのものなのだ。










『…何しに来たんだよ』







「あら、久しぶりに会ったのにそれはないんじゃない?」






『さっさと用件だけ言って帰れよ』




< 53 / 62 >

この作品をシェア

pagetop