約束の星
想いの灯火
次の日の昼休み。
「彩菜ちゃん、有加。こいつ、新山 晴輝。」
「…よろしく。」
例のベンチに座る彩菜ちゃんと有加に、昨日知り合ったばかりの晴輝を紹介した。
「あ…こちらこそ、よろしくお願いいたします。えっ、と…私は西城 彩菜と申します。で、こちらが…」
「……美吉 有加。お前、なんか見たことある顔だな。」
丁寧に挨拶する彩菜ちゃんとは対称的に、晴輝を敵視している感じの有加。
予想していたこととは言え、思わずため息が漏れる。
「当然だろ。俺ら同じクラスだからな。」
「「え……?」」
晴輝がさも当たり前のように言った言葉に、俺と彩菜ちゃんは揃って面食らう。
「ん?…あぁ、わかった。教室ではメガネしてるから、今別人に見えるんだ。」
「当たり。」
へぇ…
晴輝、メガネするのか─
昨日会った時からメガネなしが当たり前だし、俺は知らなかった。