約束の星
あんなこと言った手前、何か考えないととは思った。
でも……
何も思い付かなかったのだ。
女の子のことなんて、俺全然わかんないからな─
「…まさかお前、何の考えもないとは言わないだろうな?」
うわ……ヤバい。
「やっぱりお前は優男だな。所詮口だけ……」
「…やめて下さい。」
有加が俺に対して苦言を言っていたその時、黙っていた彩菜ちゃんが口を開いた。
「彩菜……?」
「水嶋くんを…私のお友達を、悪く言わないで下さい。いくら有加ちゃんでも、それだけは許しません。」
彩菜ちゃんの言葉に、俺たち3人は面食らう。
一番面食らっていたのは有加で、彩菜ちゃんを見た後、地面に視線を落とした。
「水嶋くん。私が提案してもよろしいですか?」
「え……?」
「私…やりたいことがあるんです。ずっと…夢見てたんですけど……
ここにいる皆さんで、どこかへ遊びに行きませんか?」