〜愛〜
誰と来てんの?
友達?
それとも……
彼女?
あたしは大嫌いなはずの健一の事が気になり
思わず目で健一の背中を追う
健一が座った席……
「あ…」
男の子…
なんだ…男か…
って…なに?あたし
「…―ゃんッ!」
「紗英ちゃんッ!」
ハッ
現実に戻った
あたしは健一を見つめてた
「紗英ちゃんさ…もしかして健一先輩のこと大好きだった?」
「えっ!?そんなわけないよ!あそびあそび!なに?急に……」
いままでしけてたあたしが急にベラベラ喋る
「…そうなんだ」
「そうだよ」
信一はきっと
あたしの喋り方が変わった事で気付いてたんだろう………
「紗英ちゃん今日は、ありがとう」
「いやこちらこそ」
「でさ…――――
ガタタタタン―
大きな電車が通った
「いいよ」
信一から別れを告げられた
一週間…さよなら…