水平線の蒼い空
この学校の道1つ隔てた向こう側に『職業訓練所』を卒業した生徒が勤めている作業所があった。


『ひまわり作業所』と書かれた平屋の建物の前まで来ると校長先生は、中を覗くようにしながら、ガラスの戸を開けた。


「校長先生!」

「マリ先生!」


中で作業をしていた子たちが、あっという間に校長先生を取り囲んだ。


「みんな、元気だった?」


校長先生も満面の笑みを浮かべながら、子どもたちを抱き寄せた。


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