水平線の蒼い空
「藤堂先生、今、不思議に思ってるでしょ、金森先生がやけに人気があるから」


静香は、自分の考えてることを言い当てられて、返す言葉がなかった。



「あなたは、金森先生に対して大きな誤解をしているのよ」


「………」


「奥に作業所の責任者の方がいらっしゃるから」


校長先生は、そういうと、子どもたちから離れて奥の部屋に向かった。


子どもたちは、休憩時間なのだろう。缶ジュースを飲んだり、本を読んだりしていた。


「こんにちは」


「あ~校長先生、」


「山室さん、お久しぶりです」

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