もう叶わない
逢いし
飛び出した空は、雨雲が浮かんでいた。
冷たく残酷な雨が容赦なく小さな体に打ち付け、奥歯ががちがちと震えた。
歩き出した二本の足は行く宛もなくさまよう。
―――早く、早く。
握り締めた手の平は雨を握って、行き交う人々を一切拒絶した。

どこにいても何をしても世界が変わらないのなら。

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