黒神×銀姫



「俺には母親が居た。



仲の良い家族だった。




だけど、ある日、父さんが死んだんだ。



死因の理由も聞かされず、ただ、父さんの葬式に呼ばれた。


ドッキリか何かかと思った。


だけど。


棺桶に入った人は、紛れもなく、俺の父さんで……


それに縋り付いて、泣く母さんをみて……


本当の事だと。

何があったのか、解らなかった。


解りたく無かった。






父さんが死んだという、事実を。





ただ、母さんは、壊れた。




最愛の父さんを亡くして……




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