黒神×銀姫





そう言って、私の頬にキスを落として、ふわっと消えて行った。










私は、その場に崩れ落ちて泣いた。





いや、喚いた、の方があってるかな。




つぐなえきれないほど、空兄に、迷惑かけて、助けてもらった。













「泣くなーーーーー」
















どこか遠くから聞こえる幻聴のようだったけど、確かに、私の頭上で聞こえた。





空兄の、最後の懇願のようで。











上をむいて、笑った。






















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