悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
「あ、玲士……」
玲士はその場に凍りついた。
まぎれもなく――――灯里だ。
頭が真っ白になり、何も考えられない。
けれど灯里を見た瞬間、心は一直線に灯里に向かって飛んでいく。
――――あの新幹線の時のように。
どうして灯里がここにいるのか。
あれほど来てはならないと言ったのに、どうしてここにいるのか……。
衝動が胸に突き上げる。
玲士は衝動のまま、灯里のもとへと駆け寄った……。
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