悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
6.生きる理由
――――夜闇が辺りを包み込む、仄昏い寝室の中。
灯里はベッドの上で身を捩らせていた。
逃げようと腰を浮かせても、玲士の手が肩を押さえつけているため逃げることができない。
既に服はほとんど脱がされ、身に着けているのはブラだけだ。
「……っ、やめっ……」
足の間に与えられる刺激に、灯里は耐え切れず体を仰け反らせた。
玲士は灯里を組み敷いたまま唇を歪めてくすりと笑った。
熱情と渇望と色気が混ざった、狂気すら感じる笑みに灯里の体の芯がぞくっと震える。
「相変わらずだね、お前は」
「……っ、あぁっ」
「おれをその気にさせることに関しては、天才的ときてる」
玲士は凄艶な瞳でじっと灯里を見つめる。
灯里は吸い込まれるように玲士を見つめていた。
――――美しい悪魔。
ぼうっと見つめる灯里に、玲士は甘く掠れた声で言う。