悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
「あの夜、おれがどれだけお前を好きか思い知らせたと思ってたけど……」
「……」
「あれだけじゃ、足りなかったみたいだね?」
玲士はうっすらと笑い、灯里の顔を真上から見下ろす。
色に染まる凄艶な瞳が灯里の心を貫いていく。
呆然と見上げる灯里に、玲士は花開くように微笑した。
「……いいよ。おれの気持ちが伝わるまで、気が狂うほどお前を愛してあげる」
言葉と共に玲士の腕が灯里の背を強く抱く。
玲士の激情が灯里の全身を包みこむ。
甘く優しいウッドノートの香りの中、灯里は玲士の腕になす術もなく取り込まれた……。