悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
玲士は灯里の頬を撫でながらゆっくりと唇を離す。
離した唇の間につぅと透明な糸が引く。
「さぁ灯里。言ってごらん。何が欲しいの? なんでもあげるよ」
玲士の瞳が至近距離から灯里を見つめる。
切望と渇望、そして愛情に満ちた瞳に灯里の胸の中に熱いものが広がっていく。
「お前が欲しいものは、全ておれがあげる。おれはそのために生きる」
「……玲士……」
「さぁ言って、灯里?」
熱を帯びた優しい瞳がじっと灯里を見つめる、。
灯里は玲士の瞳を見つめながら、しだいに意識が遠のくのを感じていた……。