悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
7.囚われの身
カチカチという時計の音が暗い室内に響く。
灯里はうっすらと目を開け、辺りを見回した。
――――あれから、何時間過ぎたのだろうか……。
カーテンが閉ざされた部屋は時間感覚を失わせ、今が何時かもわからない。
灯里はあれからずっとベッドの中にいた。
玲士の腕の中で快楽に追われて気を失い、そして気が付いた時にはまた玲士の腕の中にいる。
灯里が気を失っている間に玲士は外出しているようではあるが、灯里が目を覚ますときには必ず傍にいる。
「お前の家には、連絡しておいたから」
「……え……」
朦朧とする意識の中、灯里はぼうっと玲士を見る。
玲士は灯里の髪を優しく撫で、くすりと笑った。
「お前は何も心配しないでここにいればいいよ」
「……」
「あ、言っとくけど外には出れないから。ま、その体じゃ立つこともできないだろうけどね?」