悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
――――14:00。
灯里はダイニングテーブルに座り、コーヒーをすすっていた。
椅子の背にはクッションが置かれている。
「あいててて……」
灯里はちらりと壁に掛かったカレンダーを見た。
今日は日曜日だ。
かなり日数が経ったような気がしていたが、そうでもなかったらしい。
首を動かすだけで腰が痛い。
あのクリスマスの日もこんな感じだった気がする。
灯里ははぁと息をつき、恨めしそうな目で向かいに座る玲士を見た。
「あんたね。やることなすこと、なんでこんなに極端なのよ……」
「そうさせたのはお前でしょ。言っとくけど、またお前が変なこと言ったら同じようにする自信があるからね?」
「だからそんな自信要らないってば……」
灯里はがくりと頭を抱え込んだ。
――――悪魔はやはり悪魔だ。
そういえば、家に連絡したと悪魔は言っていたような気がするが……。
と訊ねた灯里に、玲士は事もなげに言った。