悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~

9.運命の人




夜半過ぎ。


灯里はベッドの中でまどろみながら玲士の胸に顔を埋めていた。

甘いウッドノートの香りにぼうっと目を伏せた灯里の背を、玲士の指が優しく撫でる。


「ねぇ、灯里」

「……ん?」

「灯里はこれから……どうしたい?」


玲士の言葉に、灯里はゆっくりと顔を上げた。

……どうしたい、とは?


首を傾げる灯里の瞳を玲士は真剣な瞳で覗き込む。


「おれはずっとこの先、お前と一緒に居たいと思ってる」

「玲士……」

「もっとはっきり言うと。……結婚を考えてる」


玲士の言葉に、灯里は思わず目を見開いた。

――――結婚。


驚く灯里に、玲士はくすりと笑って言う


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