悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
玲士の瞳が優しく灯里を見つめる。
じっと見上げる灯里の視線の先で、玲士は少し笑い、灯里の唇に優しい口づけを落とした。
「ちゃんとしたプロポーズはまたするけど。……今、言わせて?」
玲士の瞳が優しく細められる。
――――灯里の大好きな、透明感のある美しい瞳。
玲士は灯里の額にそっと口づけ、囁くように言った。
「結婚しよう、灯里」
玲士の言葉が灯里の心に熱く染み渡っていく。
その優しさも、灯里を想う心も、強引さも、悪魔な一面も……。
――――全てが、愛おしい。
灯里は涙ぐんだ瞳を細め、震える唇を開いた。
「うん。……ずっと一緒にいようね」