悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
玲士は歩きながら愉しげに言う。
灯里はさーっと青ざめた。
……そういえば、そうだった。
「あとは……そうだね。婚約指輪はどうする?」
「婚約指輪?」
「今日はこの後時間があるから、一緒に見に行こうか?」
玲士は灯里の顔を覗き込み、言う。
玲士の言葉に灯里は頷いた。
これからの二人の日々。
楽しいことも辛いことも、二人で全てを分け合って生きていきたい。
灯里は未来への希望を胸に、玲士の手に自分の手を絡めた……。
[After Story ~結婚の挨拶 完 ]