悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
「我慢して、灯里……」
「……っ、いたっ……」
「少ししたら、よくなるから。……ね?」
やがて痛みはしだいに引き、下腹部の緊張も解けてくる。
玲士は灯里の背をそっとシーツに下ろし、両手を灯里の耳元について真上から灯里の顔を見下ろした。
狂おしいほどの愛情に満ちたその瞳に、灯里の心がじわりと熱くなる。
呆然と見上げる灯里に、玲士は甘く蕩けそうな声で囁く。
その声に、その瞳に、灯里は自分の心が吸い寄せられていくのを感じた。
「大丈夫? 灯里」
「……っ……」
「もう戻れないよ、灯里。お前はおれのものになった。この先一生、お前はおれのものだよ」
「……っ、水澤、くん……」
「おれ達はこうなる運命だった。初めて会ったあの時から決まってたんだよ、きっと」
玲士は言い、灯里の両頬に手を伸ばした。
そっと撫で、愛おしむように優しい口づけを落とす。
口づけは激しくなり、灯里はいつしか飲み込まれていった。