悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
なんだかとても体が重い……。
腰が……下腹部が、痛い。
灯里はごろんと寝返りを打ち、ゆっくりと目を開けた。
ぼーっと天井を眺めた後、部屋の中を見回す。
「……あれ?」
天井にも部屋にも見覚えがない。
窓の外が明るいことを考えると朝のようだが……。
ふと自分の体を見ると、なぜか何も着ていない。
ベッドも布団も見覚えのないものだ。
灯里は眉根を寄せ、首を傾げた。
一体何が……?
と思った、その時。
「起きた? 灯里」
ドアの向こうから玲士が顔を出した。
その顔を見た瞬間、昨夜のことが一気に灯里の頭の中に押し寄せた。
あまりのことに理解が追い付かない。
しかし自分が何をされたかだけはわかる。
灯里は頭を抱え、絶叫した。
「なんてことしてくれるのよ、このアクマ――――っ!!」