悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
チキンライスの中に入っている肉もしっかり下味がついており、柔らかい。
灯里はあまりの美味しさに思わず言ってしまった。
「これ、どこで獲ってきたお肉?」
「……?」
「じゃなかった。どこで買ってきたお肉?」
眉根を寄せた玲士に灯里は慌てて言う。
玲士は窓の外を指差し、言った。
「ほら、駅を出た時、こっちに来る方とは反対側に大きなショッピングモールがあったでしょ?」
「あ、うん」
「その中にスーパーがあって……。ってお前、なんでそんなこと知りたいの?」
「あはは……」
灯里は慌てて誤魔化し、グラスの水を一口飲んだ。