悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
「これからそれ以外の呼び方でおれを呼んだら、ペナルティね?」
「えっ、そ、そんなっ……」
灯里は目を白黒させて玲士を見上げた。
玲士は愉しげな目で灯里を見下ろしている。
「だって、フェアじゃないじゃん! 水澤くんは、あたしのこと……」
「ハイ、ペナルティ1」
「……っ!」
ぐっと灯里は言葉を飲む。
1とか2とか、それが何の単位になるのか……考えるだけで恐ろしい。
「さぁ、言ってみて?」
「……っっ」
いつのまにか灯里は玲士の体の下で仰向けになっていた。
玲士は仰向けになった灯里の両肩の脇に肘をつき、その綺麗な瞳でじっと灯里を見つめる。
――――逃げられない体勢。
何もかも吸い込まれそうな瞳に、灯里は心が震えるのを感じた。
「……っ……」
「さあ、言って」