悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
灯里は頬を染めて上目遣いで玲士を見上げた後、観念したように口を開いた。
「……玲士」
と、呟くように言った瞬間。
玲士の睫毛が伏せられ、灯里の唇に優しいキスが降ってきた。
キスは次第に深まり、甘く透明な液体が二人の唇を濡らしていく。
「……ごめんね、やっぱり無理だ」
「えっ……」
「灯里……」
玲士の唇が灯里の首筋に移っていく。
玲士の意図を察し、灯里は慌てて腕を上げようとした。
が、その腕を玲士に掴まれる。
「あ、あんた、何もしないって……」
「ペナルティ2」
「……っ!!」
固まった灯里の胸元に玲士の唇がそっと触れる。
優しい唇に胸の奥がトクンと疼く。
やはり自分はこの悪魔に魅入られてしまったらしい。
――――どうしようもなく惹かれていく。
灯里は玲士の腕の中で身じろぎしながら、与えられる優しい愛撫に身を任せた……。