悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
3.クリスマスプレゼント
翌日。
灯里は玲士に連れられ、駅前のショッピングモールに向かった。
モールは200店舗ほどの大きさで雑貨から衣類、レストランまで一通り揃っている。
二人はまず携帯ショップに行き、灯里の新しい携帯を購入した。
幸いアドレスやメールなどのデータはメモリーカード上に入っていたので、新しい携帯にデータを移し替えるだけで済んだ。
「あー、よかった……」
携帯ショップを出た後。
胸を撫で下ろす灯里に、玲士は歩きながら言った。
「あいつのメモリは消しておいたからね」
「……え?」
「着信拒否設定もしてあるから。もしまたあいつからメールや電話が来たら、おれはお前の携帯を叩き壊す自信があるよ」
そんな自信持たれても……。
と青ざめた灯里に、玲士は目を細めてくすりと笑う。
「おれはね、こう見えても独占欲強いの」
「……」
それはなんとなくだが灯里もわかってきた。
無言になった灯里の肩を玲士は軽くトンと叩く。