悪魔のようなアナタ ~with.Reiji~
――――15分後。
灯里は玲士のコートを着、玲士と一緒に新幹線のホームの椅子に座っていた。
新幹線は東京駅が始発となる。
新幹線は既にホームに入っており、いつでも乗車できる状態になっている。
「今度は来月の15日頃、だっけ?」
「ああ」
「面接頑張ってね。玲士なら大丈夫だと思うけど」
ようやく『玲士』と言うのにも慣れてきた。
灯里は時計を見、立ち上がった。
その隣で玲士も立ち上がる。
やがてホームに発車のベルが鳴りだした。
3日間一緒に居たので離れるのはなんだか寂しい。
立ち上がった灯里の腕を、玲士はぐっと掴んだ。
「……またね、灯里」
「うん」