愛のカタチ
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「どの、鳩がいい?」
彼女はゆっくり指をさす。
「あれ…」
「これか。
ほら、強く握ってごらん」
彼女は鳩を強く握った
おもちゃのように握りつぶした。
「どう?」
「・・・怖い。
けど
・・・楽しい」
彼女は静かに嗤ってみせた。
「そうか、それはよかった」
僕も静かに嗤いかえす。
「・・・真冬は僕のこと好き?」
「ええ。あいしてるわ」
それはまるで、悪魔のささやき。
これが僕たちの
愛のカタチ。