愛を教えて ―番外編―
「やだ……卓巳さんのほうが凝ってる感じよ」


万里子の肌に触れていると、どうしようもなくエネルギーが充電される。


「ああ、痛いほど凝ってきてるかも。君の中で楽にしてくれないか?」

「……」

「どうした? ダメなのか?」


ふいに静かになる万里子に、卓巳はビクビクしながら尋ねる。


「そうじゃないの。でも……五人目を授かったとき、また男の子だったとしても、わたしのこと嫌いにならないでくださいね」


万里子の声は少し潤んでいた。

卓巳は慌てて、


「何を馬鹿な! 第一、男の子が続くのは全部僕に責任があることだから、君のせいじゃないよ」


そんなふうに言い切った。


「どうして……卓巳さんのせいなの?」


万里子の問いに卓巳は待ってましたとばかりに答える。


それは娘の作り方を尋ねた卓巳に藤臣の返した言葉――


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