愛を教えて ―番外編―
だが、お互いの水着のせいかもしれない。妙に色っぽい万里子に、別の部分が勃ち始め……。


「万里子……愛してるよ」


万里子のことをジッと見つめてささやくと、そのまま抱き寄せた。

万里子は必死で卓巳の胸を押しつつ、


「ダメですって……カメラが」

「じゃあ、すぐに部屋に戻ろう!」


卓巳はそのままプールから上がろうとしたのだ。

しかし、


「た、たくみさん……横から……出てます」

「え?」


元気になったときの“卓巳”が、小さな布地でカバーできるはずがなかった。


「ど、どうしよう……万里子」

「んもうっ、知らない! 小さくなるまで、そこにいなさいっ!」


怒りながらも卓巳の前に立ち、更衣室まで一緒に付いて行く万里子だった。


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