愛を教えて ―番外編―
七月、卓巳と万里子の四男、立志(たつし)が生まれる。


そして十二月、宗は待望の味方を手に入れることに成功した。


このときはさすがの卓巳もグッと我慢したが、問題は翌春だった。


結人の小学校の入学式で、十六年ぶりに会った旧友の腕に抱かれていたのは……。



卓巳が不屈の闘志を燃やし、“愛し合うあまりつい夢中になって”万里子を困らせた。


愛は月日を経るごとにより深く強くなり、五人目の王子様へと結びつくのだが……卓巳が更なる幸福に包まれたのは、言うまでもない。



                         ~fin~


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