愛を教えて ―番外編―
「……どんどん、エスカレートしたりしません?」
見抜かれている――卓巳はそう思うと苦笑いだ。
そのとき、卓巳の唇にふわっと柔らかいものが触れた。甘やかな香りに包まれ、自然と目を閉じ、卓巳は雲の……いや、綿菓子の中に身体を委ねるような錯覚に陥る。
「大好きよ、卓巳さん。いい子で寝てくださいね」
万里子の唇が離れ、嬉しい言葉をかけられるが……。
卓巳は我慢できず、その唇を追いかけるようにキスを返してしまう。
「た、たくみさん……てば、もう」
「万里子、一緒にベッドに入ってくれるだろう?」
「ええ、もちろん。だって、私たちのベッドはひとつですもの」
「そのあとは?」
「卓巳さん、もう三時まわってるんですよ。ちゃんと寝てくださいっ!」
おねだりもやり過ぎると怒らせてしまいそうだ。
卓巳は降参して、万里子の添い寝で我慢したのだった。
見抜かれている――卓巳はそう思うと苦笑いだ。
そのとき、卓巳の唇にふわっと柔らかいものが触れた。甘やかな香りに包まれ、自然と目を閉じ、卓巳は雲の……いや、綿菓子の中に身体を委ねるような錯覚に陥る。
「大好きよ、卓巳さん。いい子で寝てくださいね」
万里子の唇が離れ、嬉しい言葉をかけられるが……。
卓巳は我慢できず、その唇を追いかけるようにキスを返してしまう。
「た、たくみさん……てば、もう」
「万里子、一緒にベッドに入ってくれるだろう?」
「ええ、もちろん。だって、私たちのベッドはひとつですもの」
「そのあとは?」
「卓巳さん、もう三時まわってるんですよ。ちゃんと寝てくださいっ!」
おねだりもやり過ぎると怒らせてしまいそうだ。
卓巳は降参して、万里子の添い寝で我慢したのだった。