愛を教えて ―番外編―
キスは深まり、ジェイクの手はソフィの背中を優しく撫でた。

シャツの裾がキュロットからはみ出て……その中にジェイクの手が滑り込む。

すでにジェイクのズボンの前は膨らみ、堪えきれずにソフィの腰に押し当てた。


コンコンコン!


廊下側のドアを叩く音にふたりは我に返った。

ハッとして身体を離し、お互いを見つめ合う。

来客は精神科のドクターだ。


『心配で予定より早く来てみたんだけれど……ソフィ? 誰かいないの?』


ドアの外でそんなふうに言っている。


ジェイクは腰を引き加減に前を押さえ、


『す、すまない。ソフィ……僕はちょっと、ウォッシュルームに』

『え……ええ。早く行ってちょうだい』


ソフィは慌てた様子でキュロットの中にシャツを押し込んでいる。それを横目で見つつ、残念な思いでウォッシュルームに駆け込むジェイクだった。


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