大事なモノ
っていうかアイツ、からかったり暴言吐いたりとあたしには全然優しくないくせにっ!


…まぁ、あの保健室の時前半は嬉しかったんだけど…


「そんなこんなでアタックしないと盗られちゃうよ?私とか」


「他はともかく綾はないでしょ…」


『あ、あはは…そだよね…』なんて言っていたが、よく聞こえなかった


「だって…」


「だって?」


「怖いんだもん…」


「……なんて?」


一瞬で顔が固まり、口を動かすだけでもう一度聞く綾


「だから…怖いんだって…」






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