大事なモノ
「ほいノート。助かった」


「こっちもね」


塾からの帰り道


私と山城はいつも一緒に帰る


時刻は10時


他の塾生は私達とは違う学校(つまり学区)なので周りは静かだった


「山城、いいニュースあるんだけど聞きたい?」


「いきなりだな?聞いてやってもいいよ」


言い方が腹立つけど、いつもの事だからもう慣れた


「愛が山城の事好きって」


「!?」


びっくりしてるしてる


私は山城が愛の事好きだって事は分かってる


『今日のアイツ酷くね?』ってその日の愛との喧嘩について話す時


楽しそうで嬉しそうな顔してるから…







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