大事なモノ
「な、んで?」


頭の中は真っ白


なのに沸々と怒りが湧いてくる


なるべく抑えて話すのがやっとだった


「お互い好きなのに告白もしないで…愛なんてこのままだったら、ずっと告白もしなかったでしょ?」


あたしは綾にフラフラとした足取りで歩み寄る


「だから山城に、アンタから告ってくれない?って…」


バシッ







< 38 / 39 >

この作品をシェア

pagetop