大事なモノ
ドキドキ


また息苦しくなった


ーーもしかしてあたし、ホントにコイツに…


「まぁ、しかしあれだな…」


「?」


「よだれ垂らして寝るなんて…流石はゴリラ。品の欠片もねぇな」


笑いだすコイツを見て口元に手を持って行くと…濡れてる…


………………………………………………


「お、おい?」


あたしの様子に気づいたんだろう


ビクッと身震いして扉に向かう


「じゃ、お先にっ」


バタン!


ま…


「待たんかこのクソガキー!!!」


あたしは自分の鞄を走り際に掴み、後を追った


シバく為に


ーーあたしがアイツの事好き?絶っっっっ対にないっ!





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