愛を教えて ―背徳の秘書―
「おやおや、いけない子だな。お尻のほうまで……なんでこうなるのかな?」


悔しくて堪らないのに……雪音の意思では止められない。

すると、宗がもう片方の手で茂みの奥を探り始めた。


「ああっ! あ、あ、ああっ……だめぇ!」


下半身がわななき、目の前に火花が散りそうになった瞬間――宗の動きがピタッと止まった。


「ダメなら無理強いはしない。さて、と……男湯に戻ろうかな」


そんなことを言いながら宗は立ち上がったのだ。

マナー違反ではあるのだろうが、彼の腰にはタオルが巻かれていた。だが、その下にある彼の相棒はしっかりと起き上がっている。


「やぁっ! 待って……このままにしないで……」


雪音は出て行こうとする宗を追いかけ、岩場で引き止める。


「人が入ってきたらまずいだろ?」

「……でも……我慢できない」

「じゃ、自分からお願いしてご覧。俺がその気になるように……。可愛くお願いしてくれたら、雪音の欲しいものをタップリあげよう」


宗は雪音の耳を舐めるように、扇情的に囁いた。


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