愛を教えて ―背徳の秘書―
彼女は恥ずかしそうな声で……。


「お願い……オミくん……オミくんのをちょうだい」


横の岩に雪音は押し付けられそうになり、両手を付いて身体を支えた。

宗が腰に巻いていたタオルが足もとに落ち――その瞬間、雪音がねだったモノが一気に彼女を貫いた。


「愛してる……雪音」

「私も、大好き、あなたが好き」


宗はすぐに避妊具なしでやりたがる。外に放出して済まそうとするのだ。それが浴槽の中では、必ず雪音の中に出す。体温以上の高温になると精子の受精能力がなくなるからだ、と言う。

雪音は少し不安を覚えたが……。

避妊具なしの行為は最高に気持ちがいい。同時にイクことがほとんどなので、危険を承知でついつい応じてしまう雪音だった。


「オ、ミくんの……いじわる」


荒い息で雪音が言うと、


「ふーん、雪音はもっとイジワルして欲しいわけだな。じゃ、遠慮なく」

「キャ!」


今度はスノコの床に押し倒され――。


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