大嫌いだから、ね? ③
「陽菜、つぎに告白してきても、ちゃんと、きっぱりどきっぱり、ふってやれ。
そのほうが、やつのためだ」
光くんはそういってるけど、・・・もう、私は限界です。
神様、叫んでも、喚いても、いいですよね?
すぅっと私は息を吸い込んで、いっきに叫んだ。
それは、もう、思いっきり。
「ああ、もう、うるっさいっ!」
私の声に、三人がびしっと固まった。
「ひ、な?」
一度、叫ぶともう止まらない。
なんでだろう。体中から、勢いよく言葉が飛び出していく。
「もう、さっきから、なんなの!?
わけわかんない?
未来さん? あなた、だれ? 海老原ってどういうこと?
親戚? なんなの? 根本的に私に何の用事?」
「あ・・・えっと、それは」
私の迫力に、長い睫毛を何度もふるわせ、またたきする、未来さん。
それには構わずに、今度は光くんに、向き直る。