大嫌いだから、ね? ③
「光くんの約束破りの、自分勝手!!
ちゃんと、寝て、風邪を治すって言ったでしょう? なんで、今、ここにいるの?
そんなだから、いつまでたってもなおらないんでしょう!」
「いや、だって、それは!」
光くんが、珍しくしどろもどろになって、なにか言おうとしたけど、それをさえぎって、私はなおもいってやった。
だって、言いたかったんだから!
「だいたい、なんで、誰が好きなんだって、そんなこと、光くんにいわなきゃいけないの!
なんで、いろいろと命令されなきゃいけないの!
斉木くん、ちゃんとふれなんて、なんで、光くんに?
光くんは、いったい、私のなんなわけ!?」
「そ、それは」
「お、おちついて、福田さん」
恐れをなしたかのように、佐藤くんが間に入ろうとしたが、私は一喝した。
「佐藤くんはだまってて!」
「は、はいっ」
なんだか、今なら、言いたいこと全部言えるような気がするの。
そう、今なら!