大嫌いだから、ね? ③
「いつも、いつもそう。
光くんは、行動ばかりで、わけわかんないっ!
私の欲しい言葉、知りたい言葉をいってくれない!
なのに、私のことばっかり、知りたがるのね!
私の好きな人?
---そんなに知りたいなら、教えてあげる。
未来さんも、光くんも知りたいんでしょう?
ついでに、佐藤くんも聞いてくれる?」
私は、しっかりと光くんを見つめた。
いっきにしゃべり続けて、息が上がる。
頭は痛いし、くらくらするし、なんだか、立っているのが地面じゃなくて、ふわふわとした別のもののような気がする。
周りの景色がくるくると、回ってるみたいに、みえる。
ぐらっとした。
でも、立ち続けて、今、言いたいことをいわなきゃ・・・こんなふうに、心の中を、ありのままに、吐露することなんて、もうできないような気がする。
「私の好きなひとは---」
なんでだろう立っていられない。必死に手をのばして、それを強く誰かがつかんでくれて・・・。
言葉は最後までいったはず。
聞こえたかな?
確認する前に、私は意識を手放した。
聞こえた?
私が、光くんが好きっていったこと---・・・