大嫌いだから、ね? ③
 
 約束通り、まだ私の体温の残る、ベッドに再び入った。

 それから、ドキドキする気持ちとはやる気持ちを抑えながら、携帯を開いた。



 ・・・おちついて・・・おちついて・・・。



 今が学校だと昼休みだからといって・・・、さっき届いたメールが光くんからとは限らないよ。

 期待しすぎては、だめ。



 でも・・・でも・・・光くんからだと、いいな。



 緊張してこわばりそうな指先で、キーを押して、新着メールを開くと、それは、光くんからだった。

 嬉しい。

 はやる気持ちを抑えずに、本文に目を走らせる。



 ---陽菜、今日も休みなんだ。まだ良くならない? 心配だ。顔がみたい。海老原。



 寝込んでから、三日目。・・・自分のせいで、風邪をひいたと思っているんだったら、こんなに休んじゃってるから・・・とても、心配しているよね。



 ごめんなさい。・・・風邪なんて、めったにひかないのに・・・、ごめんなさい。



 私は、もう大丈夫だと安心させるつもりで、すぐに返信のメールをうった。



 ---ごめんね、心配かけて。

 大丈夫です。熱は微熱になりました。

 もう学校には行けると思います。陽菜。



 






 



  

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