大嫌いだから、ね? ③
「はい、おぼえてます」
屈託ない笑顔につい、つられて私も笑った。
佐藤くんは、光くんの友達だ。一度、学食であって、紹介してもらった。
さらさらした真っ黒い髪と、目をしていて、とても綺麗な顔をしているとおもうんだけど、なんだか・・・性格がずいぶんと面白いというか、変わっていると思ったのが、学食であったときの印象だ。
憎めない性格の人っていうのかな?
「本当? めちゃ、うれしいかも」
さらににこにこして、それから一気にバナナオレを飲み干した佐藤くんは、その空の容器をぽんっと、宙に投げて、それを器用につま先で二、三回けって、ゴミ箱にいれた。
びっくりするような、足技だ。
私が目を瞬かせていると、佐藤くんは得意げにいった。
「どう、福田さん、すごいでしょ? おれ、足で狙ったものなら、はずさない自信があるんだ」
「すごい、ですね」
「で、どうしたの? 七組にくるなんてめずらしい・・・っていうか、おれはみたの初めてかも。もしかして、おれに会いにきた?」
「そうじゃなくて」
私が否定すると、佐藤くんは大げさにためいきをついた。
がっくりと、肩をおとす。
屈託ない笑顔につい、つられて私も笑った。
佐藤くんは、光くんの友達だ。一度、学食であって、紹介してもらった。
さらさらした真っ黒い髪と、目をしていて、とても綺麗な顔をしているとおもうんだけど、なんだか・・・性格がずいぶんと面白いというか、変わっていると思ったのが、学食であったときの印象だ。
憎めない性格の人っていうのかな?
「本当? めちゃ、うれしいかも」
さらににこにこして、それから一気にバナナオレを飲み干した佐藤くんは、その空の容器をぽんっと、宙に投げて、それを器用につま先で二、三回けって、ゴミ箱にいれた。
びっくりするような、足技だ。
私が目を瞬かせていると、佐藤くんは得意げにいった。
「どう、福田さん、すごいでしょ? おれ、足で狙ったものなら、はずさない自信があるんだ」
「すごい、ですね」
「で、どうしたの? 七組にくるなんてめずらしい・・・っていうか、おれはみたの初めてかも。もしかして、おれに会いにきた?」
「そうじゃなくて」
私が否定すると、佐藤くんは大げさにためいきをついた。
がっくりと、肩をおとす。