大嫌いだから、ね? ③
佐藤くんは、ズボンのポケットから携帯を取り出した。
私の目の前につきだす。
ストラップに、小さなサッカーボールがついていて、ゆらゆらと揺れた。
「これは、おれの携帯。機種交換したばかりの、ワンセグつき。今なら、アドレス登録無料です。もれなく、おれが愛をこめて返信します」
「はい?」
行動が読めない・・・。
「福田さんがとっても可愛いし。
それに大盛りカツカレーにつられて、ぽろっとしゃべっちゃったりしたから、海老原に裏切り者よばわりされちゃったりしたので・・・それの、罪滅ぼしもこめて」
「?」
「福田さん、携帯持ってる?」
「持ってますけど・・・」
高校になって、親に持たされたんだ。
「で、海老原の番号とアドレス知ってる?」
「いいえ。というか、光くんが持っているかも知らなかったです」
私は首を振った。
「やっぱり。海老原も、福田さんがもっているか知らないっていってたよ。
高校生にもなったら、普通、もってるでしょ? 必需品だよね。
けど、海老原にメール送っても、絵文字もなしの、はい、いいえか、一行くらいしか帰ってこないんだよね。
それでもよかったら、海老原の、教えちゃうけど? どう?」
私の目の前につきだす。
ストラップに、小さなサッカーボールがついていて、ゆらゆらと揺れた。
「これは、おれの携帯。機種交換したばかりの、ワンセグつき。今なら、アドレス登録無料です。もれなく、おれが愛をこめて返信します」
「はい?」
行動が読めない・・・。
「福田さんがとっても可愛いし。
それに大盛りカツカレーにつられて、ぽろっとしゃべっちゃったりしたから、海老原に裏切り者よばわりされちゃったりしたので・・・それの、罪滅ぼしもこめて」
「?」
「福田さん、携帯持ってる?」
「持ってますけど・・・」
高校になって、親に持たされたんだ。
「で、海老原の番号とアドレス知ってる?」
「いいえ。というか、光くんが持っているかも知らなかったです」
私は首を振った。
「やっぱり。海老原も、福田さんがもっているか知らないっていってたよ。
高校生にもなったら、普通、もってるでしょ? 必需品だよね。
けど、海老原にメール送っても、絵文字もなしの、はい、いいえか、一行くらいしか帰ってこないんだよね。
それでもよかったら、海老原の、教えちゃうけど? どう?」