大嫌いだから、ね? ③
「どういたしまして。

 あ、おれの番号、女の子になら教えてもいいからね。大歓迎。

 でも、野郎はだめです」



 大真面目にいう佐藤くんに、私はどう反応していいものか・・・困ってしまう。

 私は苦笑いしつつ、いった。



「うん、知りたがる子がいたら、教えますね。

 じゃ、そろそろ、教室に帰ります。

 まだ、お昼ご飯食べてないの」



 入り口のそばで話す私たちの横を、購買でかったパンや、おにぎりをかかえた人たちが通っていく。

 購買と、学食遠いのに・・・男の人って早い。

 私も早く戻ってお弁当食べないと、昼休み中に食べ終わらないかも。

 食べ損ねて、午後からの授業でおなかがなったりするのも、恥ずかしいし。



「そっか、じゃあね、福田さん。

 お弁当食べる間も惜しんで、海老原の様子を見にきたんだ。

 ---うらやましい、海老原。一方通行じゃないんだねぇ」


 
 腕組みして、うんうんと、うなずいている。

 







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