大嫌いだから、ね? ③
光くんがいないのが、心にぽつんと穴が開いたような感じがしてしまうのは、なぜだろう。
少し前では、いじわるでこわいって思っていたのに・・・。
光くんの、優しさと、真っ直ぐな行動に触れて---私の中で、少しづつ気持ちが変化してきて、形を作りつつあるんだ。
駅を降りて学校までは、遠くない。
徒歩、五分ほどだ。
だけど、その五分ほどの間に、顔も知らない生徒に声をかけられることが多くなった。
光くんといるときは、そんなことなかったのに。
ちょっと、戸惑ってしまうんだ。
「おはようございます、福田さん」
「いい朝ですね・・・て、雨ですね。今日もご機嫌麗しいですか?」
「はよっす、福田さん。今日も綺麗ですね」
次から次へと、声をかけられても、なんて返事をしていいのかわからなくて・・・ただ、
「お、おはようございます」
と、とまどいながら挨拶を返すことしかできない。
少し前では、いじわるでこわいって思っていたのに・・・。
光くんの、優しさと、真っ直ぐな行動に触れて---私の中で、少しづつ気持ちが変化してきて、形を作りつつあるんだ。
駅を降りて学校までは、遠くない。
徒歩、五分ほどだ。
だけど、その五分ほどの間に、顔も知らない生徒に声をかけられることが多くなった。
光くんといるときは、そんなことなかったのに。
ちょっと、戸惑ってしまうんだ。
「おはようございます、福田さん」
「いい朝ですね・・・て、雨ですね。今日もご機嫌麗しいですか?」
「はよっす、福田さん。今日も綺麗ですね」
次から次へと、声をかけられても、なんて返事をしていいのかわからなくて・・・ただ、
「お、おはようございます」
と、とまどいながら挨拶を返すことしかできない。