大嫌いだから、ね? ③
「そこの、右側のドアが、おれの部屋」
広いリビングの奥、二つ並んだ右のドアを光くんは指差した。
少し、ドアが開いたままになってる。
「わかった。とってくるね」
「陽菜。散らかってるけど、いつもはきれいなはず。一応、掃除もするし」
「わかってるよ」
「ほんとは、こんな状態じゃない時に、陽菜におれの部屋に来てもらいたかったのにな」
悔しそうに光くんが言う。
私はクスッと笑った。
「また、元気な時にもお邪魔させてもらうから」
「ほんと?」
「うん」
私は光くんのそばから立ちあがって、光くんの部屋に向かった。
すぐそばの広いベランダに面した窓、カーテン越しの空はもう、すっかり暗かった。
開いているドアから中に入る。
・・・うん、たしかに散らかってる。思わず、整理整頓したくなっちゃう。
でも、ごみとかが落ちてるんじゃなくて、雑誌とかが無造作にフローリングの床におちていた。陸上の雑誌。それから、ノートと、教科書。
机の上には、開きっぱなしのノートパソコン。携帯音楽プレイヤーも無造作に置かれていた。CD-Rがケースをひらっきっぱなしで置かれている。
・・・ほこりかぶっちゃうよ。
なんだか、男の子の部屋って感じだ。でも・・・思ったよりは、きれいな方だと思う。
広いリビングの奥、二つ並んだ右のドアを光くんは指差した。
少し、ドアが開いたままになってる。
「わかった。とってくるね」
「陽菜。散らかってるけど、いつもはきれいなはず。一応、掃除もするし」
「わかってるよ」
「ほんとは、こんな状態じゃない時に、陽菜におれの部屋に来てもらいたかったのにな」
悔しそうに光くんが言う。
私はクスッと笑った。
「また、元気な時にもお邪魔させてもらうから」
「ほんと?」
「うん」
私は光くんのそばから立ちあがって、光くんの部屋に向かった。
すぐそばの広いベランダに面した窓、カーテン越しの空はもう、すっかり暗かった。
開いているドアから中に入る。
・・・うん、たしかに散らかってる。思わず、整理整頓したくなっちゃう。
でも、ごみとかが落ちてるんじゃなくて、雑誌とかが無造作にフローリングの床におちていた。陸上の雑誌。それから、ノートと、教科書。
机の上には、開きっぱなしのノートパソコン。携帯音楽プレイヤーも無造作に置かれていた。CD-Rがケースをひらっきっぱなしで置かれている。
・・・ほこりかぶっちゃうよ。
なんだか、男の子の部屋って感じだ。でも・・・思ったよりは、きれいな方だと思う。