大嫌いだから、ね? ③
「ね・・・いってもいい?」
耳のそばで低い声でささやかれて、どくんと心臓がふるえて、私は身体を震わせた。
「な・・・なにを? えっと・・・そのまえに、ご飯食べないとひえちゃうよ。
冷たいのは、おいしくないし」
しどろもどろにいう。
動揺する私を見て、光くんはかすかに笑って、つづけた。
「ずっといいたかったこと、いってもいい? 今なら、いえる気がする」
ど・・・どうしよう。
なんだか・・・逃げ出したい気がする。
この雰囲気が、心臓を壊してしまいそうで・・・。だって心臓があり得ないほど、早鐘をうっている。
顔をあげた光くんが、逃がさないとでもいうかのように、私の二の腕をつかんだ。
「おれは、ずっと、陽菜に言いたいことがあったんだ」
熱を帯びて、うるんだ目がまっすぐに私を射抜く。
今日の光くんはたくさんの言葉をくれる。
熱のせいで、心のかせがはずれているみたい。ためらいや、迷い、恥ずかしさ、いろいろなもの・・・。
たぶん、光くんはこれから・・・もしかして、私が言ってほしかった言葉をいってくれるのかな・・・。
でも・・・。
私はきゅっと手を握り締めた。
光くんが、息を吸って、それから、思い切ったように言葉をつづけた。
「おれはずっと、陽菜のことが---!?」
耳のそばで低い声でささやかれて、どくんと心臓がふるえて、私は身体を震わせた。
「な・・・なにを? えっと・・・そのまえに、ご飯食べないとひえちゃうよ。
冷たいのは、おいしくないし」
しどろもどろにいう。
動揺する私を見て、光くんはかすかに笑って、つづけた。
「ずっといいたかったこと、いってもいい? 今なら、いえる気がする」
ど・・・どうしよう。
なんだか・・・逃げ出したい気がする。
この雰囲気が、心臓を壊してしまいそうで・・・。だって心臓があり得ないほど、早鐘をうっている。
顔をあげた光くんが、逃がさないとでもいうかのように、私の二の腕をつかんだ。
「おれは、ずっと、陽菜に言いたいことがあったんだ」
熱を帯びて、うるんだ目がまっすぐに私を射抜く。
今日の光くんはたくさんの言葉をくれる。
熱のせいで、心のかせがはずれているみたい。ためらいや、迷い、恥ずかしさ、いろいろなもの・・・。
たぶん、光くんはこれから・・・もしかして、私が言ってほしかった言葉をいってくれるのかな・・・。
でも・・・。
私はきゅっと手を握り締めた。
光くんが、息を吸って、それから、思い切ったように言葉をつづけた。
「おれはずっと、陽菜のことが---!?」