大嫌いだから、ね? ③
私の様子に気がついた長岡くんがいった。
「大丈夫、陽菜さん? 具合悪くなった? やっぱり、佐藤の毒気にやられちゃった?
はやく、学校行こうか?」
「毒気って・・・、あのな、長岡。フェロモンならまだしも、失礼な」
憤慨する佐藤くん。なんだか、長岡くん、佐藤君にはわりと辛口のような気がする。
長岡くんが、肩をすくめた。
「・・・あのね、佐藤。見世物でもあるまいし、こんな駅の改札口近くで、やりとりをえんえんと続けていることはとても、目立つことで、みょうに注目浴びていることにきがつかない?」
たしかに、遠巻きにみている人たちがいる。
・・・朝から、妙な注目は浴びたくない。
いやでも、長岡くんも、佐藤くんも目立つ容姿をしているのに。
その二人に挟まれている私・・・どうみられているんだろう?
・・・クラスでの反応がちょっと怖いような気がした。
「・・・はやくいこう、ね?」
思わずというように、二人を促す私。
歩き出そうとした私に、声がかかった。
「おはようございまっす! 福田さん」
人波をすいすい抜けるように、私たちの方に早足で歩いてくるのは、きのうの斉木くんだった。
明るめの茶色の髪が、朝の光に金色に見えた。
「大丈夫、陽菜さん? 具合悪くなった? やっぱり、佐藤の毒気にやられちゃった?
はやく、学校行こうか?」
「毒気って・・・、あのな、長岡。フェロモンならまだしも、失礼な」
憤慨する佐藤くん。なんだか、長岡くん、佐藤君にはわりと辛口のような気がする。
長岡くんが、肩をすくめた。
「・・・あのね、佐藤。見世物でもあるまいし、こんな駅の改札口近くで、やりとりをえんえんと続けていることはとても、目立つことで、みょうに注目浴びていることにきがつかない?」
たしかに、遠巻きにみている人たちがいる。
・・・朝から、妙な注目は浴びたくない。
いやでも、長岡くんも、佐藤くんも目立つ容姿をしているのに。
その二人に挟まれている私・・・どうみられているんだろう?
・・・クラスでの反応がちょっと怖いような気がした。
「・・・はやくいこう、ね?」
思わずというように、二人を促す私。
歩き出そうとした私に、声がかかった。
「おはようございまっす! 福田さん」
人波をすいすい抜けるように、私たちの方に早足で歩いてくるのは、きのうの斉木くんだった。
明るめの茶色の髪が、朝の光に金色に見えた。